株以外の投資を紹介!投資初心者におすすめの投資とは

「投資のリスクが怖くて、なかなか投資できない」

「株式投資や投資信託以外にも投資はある?」

上記のように、株式投資や投資信託以外の投資の方法を探している人もいるでしょう。

コロナショックやロシアによるウクライナ侵攻、また東日本大震災のときのような天災があると、株式のような金融商品は価格が暴落します。

そこでこの記事では、上記のようなリスクが怖いという人や株以外の投資を知りたい人におすすめの投資方法を紹介します。

記事で紹介する投資は以下のとおり。

  • 金への投資
  • FX
  • 暗号資産
  • 不動産投資

まずは株の投資が不安という人に、おすすめの投資方法を紹介します。

投資のリスクが怖い人におすすめなのが金!

株式など投資のリスクが怖い人におすすめなのが、【金】への投資です。

株式のリスクが怖いという人は、銀行の定期預金にしてもいいですが、0.01%ほどの超低金利なので、ほとんど増えることはありません。

また同じ安全な資産と言われている国債なども、銀行の定期預金同様、大きくお金は増やせないでしょう。

そこでおすすめなのが金への投資です。

ただ「株や投資信託はともかく、金に投資するほどお金がない」と踏ん切りがつかない人もいるでしょう。

しかしほんの少しでいいので、金に投資しておくともしもの備えになることは確かなのです。

金は将来のための資産防衛策

株や投資は、所詮有価証券という紙切れに過ぎません。

※現在はデータ化されて紙ですらない。

投資する会社がつぶれたり、日本円という通貨が信頼を失ったりすると、限りなく無価値になってしまう可能性があります。

金は紙切れと違い、金自体に価値があり、どんなことがあっても質・量は目減りしません。

【有事の金】という言葉があるように、以下の危機に見舞われ紙幣の価値が危ぶまれるときこそ、輝きを増すのが金です。

  • 金融恐慌や経済危機
  • 国家破綻
  • 戦争
  • テロ
  • 天変地異

むしろ上記のような有事のときのほうが、金の価格は上がっているのです。

参照:楽天証券 | NY金(ゴールド)ロングチャート

日本はハイパーインフレに襲われる危険性もある

日本は深刻な少子高齢化が進み、社会保障費や医療費は増加の一途をたどっています。

国と地方が抱える借金は、1,000兆円以上と、国内総生産の2倍を軽く超えているのです。

不安を煽るわけではないですが、国の金融対策は限界を達しているといってもいいかと思います。

もし今、金融政策を行っている日銀が「国債を大量に購入したり、株を買い支えたりするのをやめます」といって政策を転換したら、日本国債も株価も大暴落して大変なことになるでしょう。

上記のような危機的な状況になれば、自然と価格は上昇し、いざというときに頼りになるのが【金】という財産なのです。

資産の一部を金で持つことは、将来の自分と大切な資産に保険をかけるという意味では、重要な防衛策と言ってもいいでしょう。

ただ金に投資するといっても、どうしたらいいかわかりませんよね。

次に金の購入方法を紹介します。

金の購入方法と相場を紹介

金の購入方法と特徴を見てみましょう。

購入方法 詳細
貴金属店で金貨を購入
  • 一般の貴金属店で買う場合は本物かどうか見極める必要がある
  • 金貨は特殊な加工が施してあるので金地金より割高
金地金を購入
  • 直営の店舗や電話で購入可能
  • 500g未満の売買には手数料がかかる
金ETF(上場投資信託)で購入
  • 株式と同じように売買できる
  • 金の現物と交換できない金ETFもある
純金つみたてで購入
  • 貴金属メーカー、地金商、証券会社、銀行などで購入
  • 買い付けには、ドルコスト平均法を採用

なお大手貴金属販売会社が提示している18金の税込小売価格は、およそ1グラム1万円前後となっています。

※2023年10月末時点

金は最低5グラムから買えるので、手数料を入れても5万円前後から金を買えるということです。

好景気でも不景気でも金の価格は上昇している

金はお金や株券のように、紙切れになることがなく、金自体に価値があることが特徴と言えます。

そのため金の価格が上昇するのは、極論お金や株券が紙くず化するリスクが高まったときなのです。

他にも金が値上がりする要因は以下の4つが挙げられます。

  • 世界的な経済危機や金融不安が高まったとき
  • 戦争やテロ、政情不安が起こったとき
  • インフレで物の値段が値上がりするとき
  • 好景気になって資源価格が上昇するとき

株は景気が良いときに上がり、景気が悪いと下がるのが基本的な仕組みです。

対して金の価格は、景気が過熱して物に対する需要が高まり、相対的に紙のお金の価値が下がると、上昇しやすくなります。

また金は、不景気という世界中がパニックになるような経済危機や政治の不安の時にも、値上がりします。

上記のことから金は、好景気でも不景気でも金の価格は上昇していると言えるのです。

ただ金にも弱点はあります。

金の弱点は2つ

そのものが資産となる金ですが、以下2つの弱点があります。

  • 値上がり益以外を望めない
  • 値動きが激しい

順番に解説します。

金は値上がり益以外を望めない

株は配当、債券は利息という形で保有している限りは、毎年定期収入を得られます。

定期収入を得られる株に対して金は、利息も配当もありません。

つまり金を所有していても、値上がり益以外は望めないのです。

世界的に平和で穏やかな経済状況が続いているときには、あまり魅力のない金融商品と言えます。

金は値動きが激しい

金は値動きが激しいのも、弱点の1つと言えるでしょう。

金は金融商品のジャンルでは、商品コモディに属しています。

金以外の商品コモディは、以下のとおり。

  • 原油
  • 鉄鉱石
  • 鉱物資源
  • 銀・プラチナ
  • 貴金属
  • 大豆
  • トウモロコシ

上記のような農産物などもコモディ市場で取り引きされています。

コモディ市場の値動きは、株などに比べて激しく暴騰や暴落を繰り返します。

金の価格は比較的穏やかなほうですが、値動きが激しいハイリスクな金融商品であることは理解したうえで投資しましょう。

続いてFXについて紹介します。

FXについて紹介

FXとは、Foreign Exchange(外国為替)の略で、ある国の通貨を別の国の通貨に交換する投資のこと。

イメージとしては、海外旅行でアメリカに行く際、日本円を米ドルに両替する感覚です。

例えば10万円を米ドルに両替するとき、730ドルくらいのときもあれば、700ドルのときもありますよね。

これがFXの儲ける仕組みなのです。

円高のときにドルで円を買って、円安になったときに売れば、その差額が利益になります。

逆に円安のときに売って、円高のときに買っても利益になるのです。

1円の差益でも売買単位が10万円とかになると、10万円の利益になります。

ただし反対に、為替の動きを読み間違えると損失になるので注意しましょう。

暗号資産について紹介

暗号資産とは、一時的に仮想通貨などと言われていました。

暗号資産の売買の仕組みは、基本的に株やFXと同じです。

ビットコインやイーサリアムといった数々の暗号資産があります。

例えばビットコインが安いときに買って高いときに売れば、値上がり益が出る仕組みです。

暗号資産は【レバレッジ】といって、数少ない手元の何倍もの資金を投資できるため、一気に大きな利益を得ることもできるのです。

しかしレバレッジはその分、損失も現物以上に大きくなるので、投資になれていない初心者の方にはおすすめできません。

本当の余剰資金を使って現物で買い、子供や孫の世代では暗号資産が常態化してすごいことになっているかも?ぐらいの付き合い方のほうがいいかもしれません。

不動産投資について紹介

不動産投資では利益を得る方法が2つあります。

  • インカムゲイン
  • キャピタルゲイン

各利益を得る方法を紹介を見ていきましょう。

インカムゲイン

不動産投資で利益を得る方法の1つ目がインカムゲイン。

インカムゲインとは、マンションなどを購入して、物件を貸し出し、家賃収入を得ることです。

初期費用はまとまった資金が必要ですが、その後の運用は安定した家賃収入が得られます。

ただし気を付けなければいけないのが、家賃の設定やマンションの管理です。

家賃のせっての場合、高すぎると入居者が集まりませんし、安すぎるとローンの返済とメンテナンスなど費用が家賃収入を上回ってしまい利益を出せません。

キャピタルゲイン

不動産投資で利益を得るもう1つの方法が、キャピタルゲインです。

株式などと同じように物件を売って、その売却益を得る方法です。

しかし不動産は基本的に時間とともに老朽化していきます。

そのため購入価格よりも値段が下がってしまうことがあるので、気を付けましょう。

もし不動産投資に興味がある方は、REIT(不動産投資信託)もおすすめです。

不動産投資信託とは

多くの投資家から集めたお金で、マンションなど複数の不動産を購入し、その家賃収入や売買益を投資家に分配する商品です。

不動産に投資を行いますが、投資信託に近い投資を考えておきましょう。

不動産投資信託の魅力は、以下のようなものが挙げられます。

  • 分配金が安定している
  • 通常の株式と比べて配当利回りが高い
  • 少額から不動産投資ができる
  • 売買するのが容易
  • 複数の不動産への投資ができるのでリスクを分散できる

ただし以下のリスクがあることも理解しておきましょう。

  • 元本が保証されていない
  • 分配金の額が一定ではない
  • 不動産が地震や火災など被災を受けた場合、配当金が減ったり価格が低下する可能性がある
  • 上場廃止となった場合、取り引きが困難になる

安全な投資の王道は投資信託の長期つみたて

ここまで様々な金融商品を紹介しましたが、投資初心者が買いやすく安全なのは投資信託を長期的につみたてていくことでしょう。

FXや暗号資産などは、投資というよりもギャンブルに近いようなものになります。

また不動産投資は安定していますが、まとまった初期費用が必要です。

資金的に余裕がある人はチャレンジしてみてもいいかと思いますが、投資初心者の人には強くおすすめできません。

最後に投資信託とはどのような商品なのかおさらいしておきましょう。

投資信託とは

投資信託は、投資家から集めたお金を投資運用のプロであるファンドマネージャーが株や債券などに投資し、利益を上げることを目的とした金融商品です。

運用で得られた利益は、投資した金額の割合に応じて投資家に支払われます

個人が投資の運用をしてもそう大した金額にはなりません。

ただし多くの投資家からお金をかき集められれば、100億円、1,000億円と多額の資金が集まります。

多額の資金が集まると、1人ひとり投資家では買えなかった高額の商品や、海外の商品の取引に参加できるようになるのです。

このように投資信託は、投資の運用をプロに任せるので、投資リスクが低く投資初心者におすすめの商品と言えます

投資信託は【投信】または【ファンド】と略しても呼ばれていますよ。

まとめ

本記事で紹介した株以外の投資は以下のとおり。

  • 金への投資
  • FX
  • 暗号資産
  • 不動産投資

そのもの自体に価値がある金への投資は、今後の自身の資産防衛策としておすすめです。

FXや暗号資産は、投資というよりもギャンブルに近いようなものになります。

不動産投資は、まとまった初期費用が必要になります。

投資初心者で投資をはじめるのなら、少額からはじめられ、かつ投資の運用をプロに任せる投資信託がおすすめですよ。