インデックスファンドって何?他のファンドの違いも一緒に紹介

「投資のインデックスファンドって何?」

「インデックスファンドって聞いたことあるけど、意味がわからない」

投資初心者の人は、投資について勉強して行く中で、インデックスファンドという言葉を耳にするかと思います。

この記事では、インデックスファンドの特徴とメリットとデメリットを紹介します。

また記事の終盤では、アクティブファンドについても紹介するので、ぜひご覧ください。

早速インデックスファンドについて見ていきましょう。

インデックスファンドとは?

インデックスとは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、NY市場のダウ指数など、市場の動向を表す指標のことを言います。

インデックスファンドは、インデックスに連動するように運用するファンド(投資信託)のことです。

またインデックスとは指標、ファンドとは投資信託のことで、パッシブファンドとも呼ばれています。

続いてインデックスファンドのメリットを見てみましょう。

インデックスファンドの3つのメリット

インデックスファンドのメリットは以下の3つです。

  • シンプルでわかりやすい
  • 運用コストが低い
  • 幅広い銘柄に分散投資が可能

それでは順番に解説していきます。

シンプルでわかりやすい

先ほど解説したとおり、インデックスファンドは、インデックスに連動する成果を目指しているので、シンプルでわかりやすい投資信託です。

また値動きもわかりやすく、投資成果もわかりやすい特徴があります。

そのため常に投資信託の状況を細かくチェックしなくても大丈夫なのです。

運用コストが低い

インデックスファンドは運用コスト(手数料、信託報酬)が割安なのもメリットの1つ。

インデックスファンドは、インデックスに連動するように投資先を設計されているため、ファンドマネージャーによる分析や調査といった手間がかかりません。

そのためインデックスファンドのほとんどの商品は、アクティブファンドと比べて、手数料が低く設定されているのです。

インデックスファンドは「よってコストを抑えて投資をしたい」という人におすすめの商品ですよ。

幅広い銘柄に分散投資が可能

インデックスファンドは、多くの銘柄を均等に購入します。

そのためインデックスファンドを1つ保有するだけで、分散投資が可能になるのです。

分散投資をすることで、投資のリスクが軽減できますよ。

分散投資とは

分散投資とは以下3つの考えのもと、安定したリターンを目指す投資方法のことです。

  • 資産・銘柄の分散
    (投資信託、株式、証券、不動産、金など様々な商品に振り分け、1つがダメになっても取り返しがつくようにする)
  • 地域の分散
    (国を分けることでカントリーリスクを避ける)
  • 投資する時間(時期)をずらず時間(時期)分散

インデックスファンドは、上記の考えのもと運用されているのです。

以上、インデックスファンドのメリットを紹介しました。

様々な投資をリスクを分散できるインデックスファンドですが、デメリットも存在します。

次にインデックスファンドのデメリットも見ていきましょう。

インデックスファンドの3つのデメリット

インデックスファンドのデメリットは以下の3つ。

  • 元割れのリスクがある
  • 市場平均を超えるリターンは期待できない
  • 短期間でのリターンは難しい

順番に紹介します。

元割れのリスクがある

投資リスクが低いインデックスファンドでも、元割れする可能性があるのです。

元割れとは、相場の下落により、当初投じた投資金額を下回ること

コロナ禍やリーマンショックなど経済の過去によって、元割れしたファンドはあります。

他の商品よりも安全と言われているインデックスファンドでも、元割れする可能性があるということは頭に入れておきましょう。

市場平均を超えるリターンは期待できない

インデックスファンドは、インデックスの株価指数と連動を目指す商品です。

いずれのインデックスファンドも市場と連動する指数を目指しているため、市場平均を超える大きなリターンは狙いにくいと言えます。

短期間でのリターンは難しい

インデックスファンドとは、目標としたインデックスに連動した動きを目指す商品なので、短期的なハイリターンは狙えません。

というのも市場は上昇や下降を繰り返しながら、長期的に右肩上がりに成長して行くものだからです。

よってその市場の動きに連動している限り、短期間のリターンは難しいと考えておきましょう。

以上、インデックスファンドについて解説しました。

次にインデックスファンドがおすすめな人について紹介します。

インデックスファンドがおすすめな人

インデックスファンドの投資信託がおすすめな人は以下のとおり。

  • 投資がはじめての人
  • 中長期的に投資をしたい人
  • 低コストで投資をしたい人

順番に紹介します。

投資がはじめての人

「はじめての投資で不安」

という人は、迷わずインデックスファンドの投資信託を選びましょう。

インデックスファンドのメリットとして、シンプルでわかりやすいことが挙げられます。

そのため細かい数値など確認する必要がないので、投資初心者でも投資しやすいでしょう。

中長期的に投資をしたい人

インデックスファンドは中長期投資を検討している人におすすめの投資信託と言えます。

というのもインデックスファンドは、年間のコストが低く抑えられ、投資リスクも低いからです。

インデックスが中長期的な投資に向いている理由については、『つみたて投資など長期的ならインデックスファンドがおすすめ』の見出しで詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

低コストで投資をしたい人

「なるべく投資にかかるコストを抑えたい」という人は、インデックスファンドの投資信託がおすすめです。

インデックスファンドは、アクティブファンドよりも手数料(信託報酬)が低く設定されています。

よって少しでも投資にかかるコストを下げるのなら、インデックスファンドの商品を選びましょう。

続いてインデックスファンドとは違う投資方法のアクティブファンドについて紹介します。

アクティブファンドについて解説

投資信託には、インデックスファンドとは別にアクティブファンドという方法があります。

アクティブファンドとは、ファンドマネージャーが独自の銘柄選択や資産配分により、株式指数などの動きを上回る投資成果を目指す投資方法です。

ファンド 特徴
アクティブファンド
  • 市場以上平均を上回る運用方法を目指す
  • 高い利益に期待できるが、リスクも大きい
  • リートファンドや株式ファンドが該当

インデックスファンドとアクティブファンドを比較したので見てみましょう。

運用目標 組入銘柄 手数料 リスク
インデックスファンド インデックスに連動する 指数と同様の構成 低い 低い
アクティブファンド インデックスを上回る 調査や分析を通じて優良な銘柄を厳選 高い 高い

どちらがいいのか一概に言えませんが、インデックスファンドは低コストで市場並みの運用成果が狙えるのに対して、アクティブファンドは、より大きなリターンが獲得できる可能性があります。

アクティブファンドのメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット デメリット
  • より高いリターンが期待できる
  • 種類が豊富
  • 手数料が高い
  • ファンドマネージャーの力量に左右される

それではアクティブファンドのメリットから紹介します。

アクティブファンドのメリット

アクティブファンドのメリットは以下のとおりです。

  • より高いリターンが期待できる
  • 種類が豊富

順番に詳しく解説します。

より高いリターンが期待できる

アクティブファンドの最大のメリットは、高いリターンが期待できることです。

アクティブファンドは、インデックスの株価指数と連動を目指すインデックスファンドとは違い、インデックスを上回る運用を目標にしています。

そのため運用が安定しているインデックスファンドよりも、高いリターンが期待できるのです。

種類が豊富

アクティブファンドは、インデックスファンドと比較して商品が豊富なのもメリットの1つです。

宇宙開発やAI,ヘルスケアなど様々なテーマの商品が多数そろっています。

またインデックスファンドと比べて、ユニークな商品も多く、特定の商品や銘柄を厳選できるのも特徴です。

アクティブファンドは、投資信託ごとに運用方針が異なるので、自分の運営方針に合った商品が選べますよ。

続いてアクティブファンドのデメリットを見てみましょう。

アクティブファンドのデメリット

  • 手数料が高い
  • ファンドマネージャーの力量に左右される

手数料が高い

アクティブファンドはインデックスファンドと比較して、手数料(信託報酬)が割高です。

というのもアクティブファンドは、ファンドマネージャーによる企業調査や分析といった手間がかかるからです。

対してインデックスファンドは、インデックスに連動するよう投資先が設計されているので、ファンドマネージャーによる分析や調査といった手間がかかりません。

アクティブファンドは、ファンドマネージャーの手数料が発生するため、手数料(信託報酬)が高いと覚えておきましょう。

ファンドマネージャーの力量に左右される

アクティブファンドは、投資信託の運営方針やファンドマネージャーの力量によって、運用成績が左右されます。

対してインデックスファンドは、インデックスと連動を目指すので、ベンチマークにしている銘柄と同じ銘柄を保有することで、安定した運用ができています。

そのためアクティブファンドの商品を買う際には、過去のファンドマネージャーの運用成績を分析する必要があります。

インデックスファンドと比べて、投資の知識と分析が必要だということを頭に入れておきましょう。

投資初心者の人は、シンプルでわかりやすく、投資のリスクが低いインデックスファンドの商品の購入をおすすめします。

つみてた投資など長期的ならインデックスファンドがおすすめ

つみたて投資など長期的な投資を考えている人は、インデックスファンドが最適です。

投資の世界では、優秀なアクティブ型ファンドも、長い目で見るとインデクス型のファンドパフォーマンスには勝てないと言われています。

アクティブファンドは、短期的に優秀な成績を上げられても、10年、20年といった長期的に続けられるアクティブファンドはほとんどありません。

そのためシンプルなインデックスファンドのほうが、長期のパフォーマンス面で優秀な成績を残しているということなのです。

アクティブファンドは手数料が高い

アクティブファンドの信託報酬は3%~5%と、インデックスファンドの0.2%~1%に比べて高めに設定されています。

仮にアクティブファンドとインデックスファンドでつみたて投資をした際、手数料だけでも大きな差が生まれます。

実際に20年間、つみたて投資をした際の手数料を見てみましょう。

ファンド 手数料 年間コスト 20年間の運用費用
インデックスファンド 0.2% 2,000円 60万円
アクティブファンド 3% 3万円 4万円

上記のように、インデックスファンドとアクティブファンドは手数料だけでもかなりの差が出ているのがわかります。

そのため、つみたて投資には、インデックスファンドの運用が向いているのです。

まとめ

記事内で紹介したインデックスファンドのメリットとデメリットは以下のとおり。

メリット デメリット
  • シンプルでわかりやすい
  • 運用コストが低い
  • 幅広い銘柄に分散投資が可能
  • 元割れのリスクがある
  • 市場平均を超えるリターンは期待できない
  • 短期間でのリターンは難しい

インデックスファンドは、投資初心者の人が投資をはじめやすい商品です。

「投資を始めたいけど、どの商品を買ったらいいのかわからない」

という人は、インデックスファンドの投資信託を購入しましょう。