株式投資はギャンブル?投資のリスクも一緒に紹介

「株式投資はギャンブルだからはじめるのは怖い」

「株式投資って結局運、ギャンブルでしょ?」

上記のように、株式投資と聞くとギャンブル要素が強いと思っている人は多いはずです。

そこでこの記事では、株式投資は本当にギャンブルなのか詳しく紹介します。

また株式投資のリスクについても紹介するので、これから株式投資をはじめようとしているひとは、ぜひ参考にしてください。

それでは株式投資はギャンブルなのか、詳しく紹介していきます。

株式投資はギャンブルではない

結論、株式投資はギャンブルではありません。

というのも株式投資には、ギャンブルにはない様々なメリットがあるからです。

そもそも株式とは、会社が資金調達のために発行する証券のことで、株式を買うと、株主としてその会社のオーナーとしての権利を得られます。

株主になれば株主総会に参加して議決権を行使したり、配当金や株主優待を受けられたりするのです。

また購入時より株価が上がったタイミングで株式を売却すれば、その差額が自分の利益になります。

このように株式投資から得られるメリットは多くありますが、株式投資から得られるメリットはこれだけではありません。

株式投資は世の中に価値を生む

株式投資は、自分だけにメリットがあるのではなく、世の中全体を見てもメリットが大きいのです。

例えば投資家が投資したお金によって企業が様々な商品やサービスを開発し、市場で売れれば経済は活性化されます。

また企業が多くの商品やサービスを生み出す中で、イノベーション※が発達していき、暮らしが豊かになり、世の中が便利になっていくのです。

※イノベーション・・・新たな仕組みや習慣を取り入れて、革新的な価値を創造することを指します。

また企業の業績が良くなれば、人手も必要になるので、雇用が活性化されます。

このように株式投資は、自分以外にも世の中に様々なメリットを生み出しているのです。

最後にここまで紹介した、株式投資のメリットをおさらいしておきましょう。

  • 会社のオーナーとしての権利を得られる
  • 株主総会に参加して議決権を行使できる
  • 配当金や株主優待を受けられる
  • 株価があがって売却すると自分の利益になる
  • 自分だけでなく世の中のためにもなる

次に株式投資とギャンブルの違いについて紹介します。

株式投資とギャンブルの違いを解説

株式投資とギャンブルの大きな違いは、自分のためだけの利益かどうかの違いです。

株式投資 ギャンブル
自分自身が利益を得るだけでなく、企業そのものが発展し、社会にも貢献 自分の利益のために一発勝負をする

ただ株式投資は、ある意味ギャンブルと非常に似ているところがあります。

例えば競馬では、買おうとする競走馬の過去のデータを見たり、パドックで馬の様子を見たりして、筋肉の付き具合などの様子を観察し、そして「この馬はいける!」と自信を持った時点でその馬の馬券を買います。

いっぽう株式投資は、企業の過去の業績や株式データを見たり、ビジネスモデルや経営者の資質を見たりして、「この企業はいける!」と自信を持った時点で、その企業の株に投資します。

一見、同じように見えますが、ギャンブルそのものの目的は、娯楽やレジャー、あるいは一攫千金を夢見て一発勝負するところでしょう。

そしてギャンブルに投資されたお金は、株式投資のように社会に貢献するということはありません。

※厳密に言うと、競馬の収益金がJRAから農林水産省を通じて社会に貢献しているかもしれません。

株式投資は値下がりしたとしてもお金はなくならない

株式投資は値下がりしたとしても、直接お金がなくなるわけではなく、会社の業績が回復すれば、株価が上昇して利益を回復できます。

対してギャンブルの場合、大勢の人から集めたお金は買った人だけが手にすることができますが、負けた人はただお金を失います。

つまりギャンブルは、ゼロサムゲームになってしまうのです。

以上、株式投資とギャンブルの違いを紹介しました。

次に株式投資のリスクを紹介します。

株式投資のリスクとは?

株式投資はギャンブルではないものの、損をしてしまうリスクは存在します。

株式投資のリスクとして挙げられるものは以下の4つ。

リスク 詳細
価格変動のリスク 投資対象の株や債券が値下がりして、基準価額が変動するリスク。
金利変動のリスク 金利の変動により資産の価値が変動する可能性が大きいこと。
為替変動のリスク 投資対象の株や債券が値下がりして、基準価額が変動するリスク。
カントリーリスク 投資対象の国や地域において、政治や経済の状況変化により、証券市場や為替市場に混乱が生じ、資産の価値が変動する可能性があること。

順番に見ていきましょう。

価格変動のリスク

価格変動のリスクとは、投資対象の株や債券が値下がりして、基準価額が変動するリスクのことです。

価格変動のリスクは、必ずしも価額が下落することだけを意味するものではありません。

基本的に投資をする対象の価額が大きく変動するときには、変動価格リスクが大きくなる傾向があります。

また価格リスクを分析、調査する際には、統計指標を用いることが一般的です。

金利変動のリスク

金利変動のリスクとは、金利の変動により資産の価値が変動する可能性が大きいことを言います。

金利変動のリスクも価格変動のリスク同様、価格が下落するだけを意味することではなく、値上がりするか値下がりするかわからない(不確実)ことを指します。

なお金利変動のリスクを最も大きく受けるのは債券です。

為替変動のリスク

為替変動のリスクとは、為替相場の変動によって、外貨建て資産円換算額に損益が発生する可能性があるリスクのこと。

外貨建て資産への投資には為替変動のリスクがあり、換金時に円安になっていれば、円の受取額が増え、円高になっているとエンデの受取額が減ります。

カントリーリスク

カントリーリスクとは、投資対象の国や地域において、政治や経済の状況変化により、証券市場や為替市場に混乱が生じ、資産の価値が変動する可能性があることです。

カントリーリスクの例は以下のとおり。

  • 政治リスク・・・革命、政権交代による制度の変更など
  • 経済リスク・・・急激なインフレ、通貨の暴落など
  • 社会情勢リスク・・・テロ、紛争、内乱など
  • 自然災害のリスク・・・地震、台風など

海外の株式や資産を所有している人は、カントリーリスクの影響を受ける可能性があります。

以上、株式投資の4つのリスクを紹介しました。

株式投資はギャンブルではないものの、紹介した以下4つのリスクが潜んでいることは頭に入れておきましょう。

リスク 詳細
価格変動のリスク 投資対象の株や債券が値下がりして、基準価額が変動するリスク。
金利変動のリスク 金利の変動により資産の価値が変動する可能性が大きいこと。
為替変動のリスク 投資対象の株や債券が値下がりして、基準価額が変動するリスク。
カントリーリスク 投資対象の国や地域において、政治や経済の状況変化により、証券市場や為替市場に混乱が生じ、資産の価値が変動する可能性があること。

ここまで株式投資のリスクを紹介しました。

ここまでの解説を聞いて「株はギャンブルではないのか」「リスクさえ気を付けたら大丈夫だね」と聞いて、投資をはじめようと思った人も多いはず。

そこで次に株式投資は、どのくらいお金が必要なのか見てみましょう。

株式投資はまとまったお金がなくても大丈夫

「株式投資はまとまったお金がないとできないのでは?」

と思い込んでいませんか?

実は株式投資は、1,000円単位、場合によっては100円単位から行えるのです。

従来は株を買う際には、100株以上100株単位と単元株といって、売買できる株数が決まっていました。

100株を買うには数十万円から100万円以上のお金が必要になります。

「100株単位だと資金を少ししか持っていない人は、株を買えない!」

ということではじまったのが、ネット証券各社の端株購入サービスです。

端株購入サービスは単元株とは違い、1株から購入ができます。

誰でも一度は聞いたことがある企業の株でも、1,000円単位、銘柄によっては100円単位以下で買えるようになっているのです。

そのためまとまったお金がないから株式投資はできない、という問題は解決されています。

100円から株を買えるサービスもある

SMBC日興証券がやっている【日興フロッギー】というサービスは、100円から投資ができ、投資を学びながら体験し、資産形成をサポートするものです。

【日興フロッギー】では投資の記事をWEBで読みながら、記事内にでてくる銘柄や関連銘柄を購入できるようになっています。

購入する際には、SMBC日興証券の口座を持っている必要がありますが、100円から上場企業約4,000社の株式やETF、リートなどに投資ができるのです。

上記の方法で少額融資をしても、株主総会への参加や、議決権の講師はできませんが、配当金はもらえます。

ただし投資金額が少ないので、もし利益が出たとしても、それほど大きなものにならないことは理解しておきましょう。

投資初心者の人は、【日興フロッギー】などを利用して、少額投資からはじめて経験を積み、慣れてきたら徐々に投資額を増やしておくといいでしょう。

コツコツとつみたてる投資が人気!

「株式投資って株価が急落したら大損するのでは?」

確かに株式市場は、過去何度かの経済ショックによって暴落したことがあります。

ここ20年間にも、リーマンショックやチャイナショック、コロナショックなど度重なる経済ショックや、東日本大震災のような天災によって、株価が大きく下落しました。

上記のような状況を知っている人たちにとって、株式投資は怖いものという印象があるでしょう。

ただし度重なる経済ショックがあっても、株価はその後また回復し、再び上昇に転じています。

日本だけでなく米国の株価もそうですが、長期のスパンで見ると、株式市場は上昇を続けているのです。

株式市場が上昇を続けているからこそ、最大限ドルコスト平均法を活かすコツコツつみたての投資が人気を集めています。

※ドルコスト平均法・・・価格が変動する商品に対して、常に一定金額を定期的に購入する方法

まとめ

株式投資は一見、ギャンブルかと思われますが、ギャンブルにはないメリットがあります。

また株式投資をすることで結果的に、企業など世の中に貢献していることになるのです。

ただし株式投資は、ギャンブルではないものの、損をしてしまうリスクは存在します。

株式投資で投資をする際には、リスクをしっかりと理解したうえで、はじめてください。

100円から投資できる銘柄もあるので、投資初心者の人はリスクが少ない少額融資からはじめていきましょう。