株式投資と投資信託の違いについて解説!

投資と勉強していく中で、株式投資と投資信託という言葉をよく目にすると思います。

そこでこの記事では、株式投資と投資信託について詳しく紹介していきます。

この記事を読めば、自分はどの投資方法が向いているのか明確になりますよ。

まずは株式投資と投資信託の違いを見ていく前に、株式投資と投資信託とはどのような投資方法なのか解説していきます。

株式投資と投資信託について解説

ここでは、株式投資と投資信託の違いについて紹介します。

まずは株式投資について見ていきましょう。

株式投資の仕組みとは?

株式投資とは、投資する人(投資家)が会社にお金を投資する方法のことです。

投資の方法としては、各会社が発行している株を購入します。

トヨタ自動車や任天堂が発行している株を買うことで、その会社に投資したことになるのです。

例えば1,000円で買った会社の株を売却するとき、会社の株価が1,050円なっていたとしましょう。

上記の場合、株を買ったときよりも株価が50円高いので、50円円の利益が発生、つまり約5%の利益を得たことになるのです。

このように株式投資では、株が安いときに買い、高いときに売ることで、利益を出しています。

また株式投資で購入する株は、1株だけでなく、100株や1,000株単位などで購入できます。

1,000円で買った株が5%の利益を生み出した場合、1,00株なら5,000円、1,000株持っていれば5万円の儲けになるのです。

株を買いたい人が多くなると株価は上昇する

株価は投資した会社が新しいサービス製品など開発し、利益を出すと「この会社は、今後利益が伸びるのでは?」と多くの人が、その会社の株を買おうとします。

上記のように、会社の株を多くの人が買うようになると、会社の株価が上がるのです。

今後、どのような製品、会社が利益を伸ばしていくか、予想しながら投資するのが、株式投資の大きな魅力と言えるでしょう。

続いて株式投資について解説します。

投資信託の仕組みとは?

投資信託とは、自ら選んで株を買う株式投資とは違い、投資家から集めたお金を投資運用のプロであるファンドマネージャーが株や債券などに投資して、利益を上げることを目的とした投資方法です。

運用で得られた利益は、投資した金額の割合に応じて投資家に支払われます。

個人が投資の運用をしてもそう大した金額にはなりません。

しかし多くの投資信託のように多くの投資家からお金を集められれば、100億円、1,000億円と多額の資金が集まります。

多額の資金が集まると、1人ひとりの投資家では買えなかった高額の商品や、海外の商品の取り引きに参加できるのになるのです。

投資信託は投資のプロに任せるので初心者におすすめ

投資信託は、投資の運用をファンドマネージャー(プロ)に任せるので、投資リスクが低く、初心者におすすめの投資方法と言えます。

「どの株を買ったらいいのかわからない」という人は、投資信託を購入してみてはいかがでしょうか。

なお投資信託は、【投信】や【ファンド】と略称でも呼ばれていますよ。

以上、株式投資と投資信託について紹介しました。

続いて投資信託と株式投資の違いを紹介します。

株式投資と投資信託の違いを5つに分けて紹介

株式投資と投資信託の違いを表にまとめました。

項目 株式投資 投資信託
運用方法 個人で運用 プロに任せる
値動き 投資信託よりも大きい 株式投資よりも小さい
リターン 投資信託よりも大きい 株式投資よりも小さい
リスク 投資信託よりも大きい 株式投資よりも小さい
株主優待 あり なし

それでは上記5つの項目に分けて、株式投資と投資信託の違いを紹介します。

株式投資と投資信託の違い1.運用方法

株式投資と投資信託の大きな違いは、運用方法にあります。

各運用方法と特徴を見てみましょう。

投資方法 運用方法 特徴
株式投資 自分で投資の運用
  • 自分で運用するので、投資信託と比較して手数料が安いことが多い
  • 自分で運用するので投資の知識が必要
投資信託 プロが投資の運用
  • プロが運用するので、信託報酬が発生する
  • プロが運用するので、投資の知識は不要

投資信託はプロに運用を任せるため、販売手数料や信託報酬のコストがかかります。

対して株式投資は、自身で運用するため信託報酬はかかりません。

ただし投資信託は、自身で運用するので投資に関する専門的な知識が必要になります。

「自分で投資を運用するのはちょっと・・・」という投資初心者の人は、投資信託からはじめてみましょう。

株式投資と投資信託の違い2.値動き

株式投資と投資信託では値動きの変動に大きな差があります。

投資方法 値動き 特徴
株式投資 投資信託よりも大きい 短期で売り買いするのに向いている
投資信託 株式投資よりも小さい 長期保有に向いている

上記のように株式投資は、短期間の売買する投資に向いており、投資信託は、長期間の投資運用に向いているのです。

株式投資と投資信託の違い3.リターン

株式投資と投資信託では、投資したリターンに違いがあります。

投資方法 リターン
株式投資 投資信託よりも大きい
投資信託 株式投資よりも小さい

先ほど紹介したとおり、値動きが大きい株式投資のほうが、投資信託よりもリターンが大きいと言えるでしょう。

ただしリターンが大きい分、それだけリスクも大きいことは理解しておきましょう。

株式投資と投資信託の違い4.リスク

投資ではリターンに比例してリスクも大きくなります。

つまりリターンが大きい株式投資は、投資信託と比べてリスクが大きいのです。

投資方法 リスク
株式投資 投資信託よりも大きい
投資信託 株式投資よりも小さい

株式投資はリターンが大きい分、リスクも大きくなると覚えておきましょう。

投資のリスクを少しでも抑えたい人は、投資信託からはじめることをおすすめします。

株式投資と投資信託の違い5.株主優待

株式投資と投資信託の違いの1つとして、株主優待の有無が挙げられます。

株主優待とは、会社が自社の株を購入した人に対して、自社商品やサービスなど優待品を送る制度のことです。

投資方法 リスク
株式投資 株主優待あり
投資信託 株主優待なし

ただしすべての企業が株主優待を実施しているわけではありません。

そのため株主優待を目的に株式投資をはじめる人は、投資する会社が株主優待を実施しているか確認してから投資しましょう。

また株主優待を受けるには、企業が提示している条件を満たす必要があります。

株主優待を実施している代表的な企業と、株主優待を受けられる条件をまとめたので見てみましょう。

企業名 必要株数 優待内容
イオンモール 100株以上
  • 100株以上・・・3,000円相当
  • 500株以上・・・5,000円相当
  • 1,000株以上・・・10,000円相当

以下より1点選択

  1. イオンギフトカード
  2. カタログギフト
  3. カーボンオフセットサービスの購入

贈呈時期は毎年、6月中旬に優待品選択に関する案内の郵送を予定

アイ・ケイ・ケイホールディングス 100株以上
  • 100株以上・・・2,000円(お菓子)
  • 500株以上・・・3,500円(お菓子)
  • 1,000株以上・・・6,000円(ギフト)
  • 5,000株以上・・・11,000円相当(ギフト)

※毎年内容は変わります。
送付時期は、毎年6月下旬~7月上旬ごろに発想を予定

サイゼリヤ 100株以上
  • 100株以上・・・2,000円相当
  • 500株以上・・・10,000円相当
  • 1,000株以上・・・20,000円相当

※継続保有が条件。
前月8月末~8月末までの任意の日で保有状況を確認する
発送時期は、11月下旬に送付予定の決議通知同封し株主名後の登録住所に発送予定

ご覧のように株式投資ならなじみの飲食店や会社に投資すると、優待が受けられます。

対して投資信託は、ファンドマネージャーを通じて会社の株を購入するので、投資家が直接株主優待を受けることはできません。

企業の顔が見れるか見れないかも違いの1つ

株式投資と投資信託では、企業の顔が見れるかどうかも違いの1つです。

投資方法 企業の顔
株式投資 見れる
投資信託 見れない

株式投資では、自身で投資するため、「自分の好きなゲーム会社に投資しよう」「自分が乗っている車の会社に投資しよう」など企業を選んで投資できます。

いっぽう投資信託は、投資する株は、ファンドマネージャーが選んでいるので、どの企業に投資しているかわからない状態なのです。

株式投資は個別での商品、投資信託は袋詰めの商品を買っているイメージ。

どちらが良くて悪いとは言えませんが、もし「この企業に投資したい」と決めているのなら、株式投資で企業に投資しましょう。

以上、ここまで株式投資と投資信託の違いを紹介しました。

ここまでの解説を聞いて、「株式投資と投資信託の違いはわかったけど、自分はどっちがいいのかわからない」という人はおおいはず。

そこで次に、投資をする際、株式投資と投資信託どちらがいいのか解説します。

株式投資と投資信託どっちがいい?

株式投資か投資信託どちらを選ぶかは、あなたの目的や資金力、考え方によって変わってきます。

そこで投資に関する悩み別に、株式投資と投資信託どちらを選んだらいいのか表にまとめました。

投資に関する悩み どっちがいい?
投資をしたことないから不安 投資信託
少額から投資をはじめたい 投資信託
コツコツ長期的な投資をしたい 投資信託
株主優待を受けたい 株式投資
応援している企業に投資したい 株式投資

それでは各悩みを順番に紹介します。

投資をしたことないから不安

「投資をしたことないから不安」という人は、投資信託からはじめましょう。

というのも投資をはじめようとしている人は、投資に関して右も左もわからない状態かと思います。

投資信託なら、投資の運用をプロに任せるので、投資の知識がなくても大丈夫です。

逆に株式投資だと自分で考えて投資を行うので、投資の知識が必要な上に、損をしてしまうリスクが大きいです。

投資をはじめる際に、「損をしてしまわないか不安」という人も多いはず。

投資信託なら、投資のリスクも小さいので、投資初心者の人にもおすすめですよ。

少額から投資をはじめたい

「少額から投資をはじめたい」

「投資ってある程度お金がないとはじめられないのでは?」

上記のような悩みを抱えている人は、投資信託を利用しましょう。

投資信託なら1株単位で購入できるうえに、毎月100円からつみたて投資できる銘柄もあるのです。

このように投資信託なら、まとまった資金がなくてもはじめられるので、投資初心者にはおすすめの投資方法です。

また投資信託は、分散投資※による運営方法なので、少額投資であっても損をするリスクが軽減されます。

分散投資・・・投資する商品や地域、タイミングを分散させる投資方法で、1つの商品が値下がりした際の損失を抑える投資方法

なお株式投資でも、証券会社のサービスによっては100円単位や、1株単位からはじめられる投資もありますよ。

コツコツ長期的な投資をしたい

「将来のために長期的な投資をしたい」

という人は、株式投資を購入しましょう。

なぜなら投資信託は株式投資と比較して、値動きが小さいからです。

値動きが小さい分、長期的に運用すれば、じわじわと利益が増えていきます。

株式投資は、値動きが大きく安定しないので、長期の運用には向いていません。

そのため長期的な運用を目的とするのなら、投資信託を選びましょう。

株主優待を受けたい

「株主優待を受けたい」

「せっかく株を買うなら、何か優待を受けたい」

という人は、株主優待がある株式投資を選びましょう。

ただし株式投資でもすべての企業が、優待サービスを実施しているわけではないので、投資する前に確認が必要です。

また各企業、株主優待を受けるための条件を設けているので、株主優待を受けたい人は、しっかり確認しておきましょう。

応援している企業に投資したい

「自分の好きな企業に投資したい」

「自分で投資する企業を選びたい」

自分で投資する企業を選びたいのなら、株式投資を選んでください。

株式投資なら、株を発行している企業であれば、好きな企業に投資できます。

投資信託では、投資先はファンドマネージャーが選んでいるので、投資先は選べません。

もし「この企業に投資するんだ!」と決まっているのなら、株式投資を利用しましょう。

まとめ

株式投資と投資信託の大きな違いは、【自分で投資の運用をするか】【プロに投資の運用を任せるか】です。

また株式投資と投資信託は、それぞれ特徴があります。

記事内で紹介した内容を確認し、自分がどの方法で投資が合っているのか確認してくださいね。