はじめての投資はどの商品を買ったらいい?初心者におすすめの投資方法について紹介
「投資をはじめたいけど、何からしたらわからない」
「まずはリスクが少ない投資がいいな・・・」
投資を始めたいけど、何からしたらいいのかわからない人は多いはずです。
そこでこの記事では、投資初心者の人に向けて、おすすめの投資方法を紹介します。
投資初心者の人は投資信託がおすすめ
投資したいけど、「何からはじめたらいいのかわからない」という人は投資信託がおすすめ。
というのも投資信託は、他の投資と比較してリスクが低いからです。
投資のリスクを減らす方法の1つに【分散投資】というものがあり、以下の3つの考え方に分けられます。
- 資産・銘柄の分散
(投資信託、株式、証券、不動産、金など様々な商品に振り分け、1つがダメになっても取り返しがつくようにする) - 地域の分散
(国を分けることでカントリーリスクを避ける) - 投資する時間(時期)をずらず時間(時期)分散
様々な投資商品に分散して投資する投資信託は、商品そのものの中で【資産・銘柄の分散】と【地域の分散】が行われているのです。
投資信託は、運用のプロ(ファンドマネージャー)が様々な資産や地域を対象にまんべんなく、バランスよく投資を行うバランス型の投資信託があります。
自分で銘柄選びをしなくても、購入した投資信託のファンドマネージャーが、【資産・銘柄】【地域】を分散してくれます。
上記のように投資信託は、投資のリスクが軽減できるので、投資初心者にはおすすめなのです。
「投資初心者は投資信託がおすすめなのはわかったけど、イマイチ投資信託についてわかっていない」
続いて投資信託について詳しく解説します。
投資信託って何?
投資信託は、多くの投資家から集めたお金を運用のプロであるファンドマネージャーが株や証券などに投資して、利益を上げることを目的にした金融商品です。
運用の結果得られた利益は、投資した金額の割合に応じて、投資家に支払われます。
私たち1人ひとりの投資額は大したことありません。
ただ多くの投資家からお金を集められれば、100億、1000億円と高額になります。
上記のように多額の資金が集まると、1人の投資家では買えなかった高額の金融商品や海外の商品など買うことが難しかった投資でも取引に参加できるようになるのです。
また投資信託では、小さい資金では限界がある【分散投資】を最大限に活かせます。
この分散投資を最大限に活かせるのが、投資信託の大きなメリットなのです。
時間的リスクを抑えるならドルコスト平均法
先ほど投資信託は、【資産・銘柄】と【地域】の分散投資がされていると紹介しました。
ただ投資の時間をずらす【時間の分散】はできません。
時間の分散に関しては、つみたて投資のドルコスト平均法が採用されている投資信託を選ぶことで、リスクが軽減されます。
ドルコスト平均法とは、毎月同じ金額で長い期間をかけて投資信託などの金融商品を購入する方法です。
常に同じ金額の口数だけを購入するため、値段が高い時には少なく、安いときには多くの投資信託が買えます。
もし仮に一度に購入した場合、購入したときの金額より投資信託が値下がりすると損をしてしまいます。
ドルコスト平均法は、投資する金額を時間で分散することで、投資リスクを減らす効果があるのです。
NISAはドルコスト平均法の手法
つみたてNISAは、先ほど解説したドルコスト平均法の手法を用いて運用されています。
ドルコスト平均法のNISAなら、先ほど解説した投資リスクを減らす以下3つの分散投資の考え方に当てはまっているのです。
- 資産・銘柄の分散
(投資信託、株式、証券、不動産、金など様々な商品に振り分け、1つがダメになっても取り返しがつくようにする) - 地域の分散
(国を分けることでカントリーリスクを避ける) - 投資する時間(時期)をずらず時間(時期)分散
よってつみたてNISAは、投資の初心者にとってリスクが少なく、はじめやすい投資と言えるのです。
続いてつみたてNISAについて詳しく紹介します。
投資初心者におすすめ!NISAについて紹介
「NISAって結局何なの?」
「つみたてNISAってどうしてできたの?」
上記のように、つみたてNISAという言葉は知っていても、イマイチどういった投資なのかわかりませんよね。
NISAとは、以下2つの利益にかかる約20%の税金が0円になる制度のことです。
- 値上がり益
- 分配金&配当金
日本では投資をして儲けた利益に対して、所得税と住民税、さらに2037年末まで復興特別所得税がかかり、20.315%の税金が発生します。
株の値上がり益や配当で10万円儲けたとしても、2万315円は税金として徴収されてしまうのです。
つまり10万円儲けても手元に残るのが8万円ほどとなります。
上記の投資の利益にかかる税金が年間、一定の投資額まで非課税になるのがNISAという制度なのです。
10万円の投資信託を買って12万円のときに売る
(値上がり益は2万円)
↓
税率は20.315%
(4,063円の税金が取られる)
↓
NISA、つみたてNISAなら0円
投資信託を買って1万円の分配金が出た
↓
税率は20.315%
(2,031円の税金が取られる)
↓
NISA、つみたてNISAなら0円
約20%の税金が非課税となるので、かなりお得ですよね。
投資リスクが少なく、20.0%の税金が非課税になるNISAなら、投資初心者の人でも安心してはじめられるでしょう。
ではなぜNISAという商品ができたのでしょうか。
次にNISAができた背景を紹介します。
NISAができた背景
NISAができた背景として、もっと日本人に投資をしてもらおう、投資に興味を持ってもらうというのが目的としてあります。
日本人が保有する個人資産は2,000兆円に達していますが、約半分は現金・預金の形で保有しています。
日本人の資産が貯蓄から投資に回らないと、株価は上がらないうえに景気も良くなりません。
そこで国は「貯蓄から投資へ」をスローガンに、個人の資産を投資に向かわせようとしています。
個人の資産を投資に向かわせようとする施策の目玉になっているのが、少額投資非課税制度のNISAなのです。
またNISAと同じような投資制度の【iDeCo(イデコ)】という投資信託はご存じでしょうか?
NISA同様、投資初心者におすすめの投資方法なので、一緒に紹介します。
iDeCoも非課税!NISA同様におすすめの投資方法
NISAと同じく「貯蓄から投資へ」という国の政策の1つとして、2017年にiDeCoという投資が拡充されています。
iDeCoとは、【個人型確定拠出金制度】の愛称で、原則20歳以上65歳未満の人なら誰でも加入できるようになりました。
NISAは金融庁が作った投資制度なのに対して、iDeCoは厚生労働省が主導する年金制度です。
iDeCoもNISA同様、毎月お金を積み立てて投資信託などで運用するのですが、投資の収益には一切税金がかかりません。
さらにiDeCoの場合、掛金が全額、所得税控除されるので、課税所得が減り当年分の所得税と翌年分の住民税が軽減されるというメリットもあるのです。
iDeCoは自分自身で独自に積み立てた掛金と、そこから得られる運用益を将来年金として受け取る、自分年金と言ってもいいでしょう。
このようにNISAとiDeCoの制度を見ると、国が本気で「貯蓄から投資へ」シフトさせようとしているのがわかりますね。
ここまで投資初心者が投資をはじめる際には、投資信託がおすすめと紹介しました。
ただ投資を始めたいという人の中には、
「自分で決めた会社の株を買いたい」
「投資のプロに任せるのもいいけど、自分でも投資をしてみたい」
と考えている人もいるかと思います。
投資初心者におすすめの株式投資の投資方法を紹介します。
投資初心者は株式ミニ投資からはじめよう!
プロに運用を任せる投資信託ではなく、自分で考えて投資したいという人も多いはず。
もし投資初心者で株の投資を自分ではじめたいのなら、株式ミニ投資からはじめましょう。
株式ミニ投資は通常の取引株数を10分の1の株数で取引できる制度です。
そのため資金の少ない個人の投資家が買いやすく、投資リスクも抑えられます。
例えば100株単位で買う必要のある会社の株価が1,000円だった場合、最低でも10万円が必要になります。
しかし株式ミニ投資では、10分の1の10株から購入できるので、1万円から投資ができるのです。
このように株式ミニ投資なら、少額からはじめられ、投資リスクも低いので、投資初心者におすすめの投資方法ですよ。
株式投資はまとまったお金がなくてもできる
株式投資と聞くと、「まとまったお金がないとできないのでは」と思っている人は多いでしょう。
ただし実際には、株式ミニ投資などの制度もあり、個人でも手軽に投資ができる時代になっています。
また今では株式投資は、1,000円単位や場合によっては100円単位から行うことができるのです。
従来は株を買うとき、「100株以上100株単位」というように単元株といって売買できる株数が決まっていました。
100株単位で株を買うためには、数十万円~数百万円以上のお金が必要になります。
資金を持っている人しか株が買えないという現状を打破するために、株式ミ二投資という制度がはじまったのです。
またネット証券の会社の端株購入サービスでは、1株単位で株が買えますよ。
まとめ
投資経験がない人が投資を始める場合、まずは投資リスクが低い投資信託からはじめるのがおすすめです。
投資信託の中でも、少額融資で手軽にはじめられるつみたてNISAがおすすめ。
今すぐ儲けるというよりも、リスクが少ない投資でコツコツ積み立てていくことからはじめるのが大切です。
また投資に慣れていない人で自分で考えて株を買いたい人は、10株単位で買える株式ミニ投資、または1株単位で買えるネット証券の単株購入サービスからはじめましょう。